相生市医師会のホームページをご覧いただきありがとうございます。
平成30年1月1日から相生市医師会第11代会長を拝命しました西川梅雄です。
相生市は兵庫県南西部の端、岡山県境に近いところにあります人口3万人ほどの町です。新幹線のJR相生駅があり高速道路(山陽自動車道)のインターチェンジも近く、交通至便です。また瀬戸内海に面しており、気候温暖で古(いにしえ)より台風や地震など自然災害の少ない地域でもあります。かつては造船業で栄えた街ですが、現在高齢化率の高い地域でもあります。
当医師会は会員数約50名の小さな医師会ですが、相生市内外の医療機関、いわゆる病・診、病・病間あるいは医療・介護・福祉関係多職種間の連携は良好です。西播磨地域6病院からなる「輪番制」や相生市内の病院・診療所からなる「当番医」にも当医師会会員が多数参加しています。
ところで昨年は年初から新型コロナウイルス感染症という、世界中を震撼(しんかん)させる大事件が発生し、その脅威はいまだ収束せず継続しています。おそらく人類にとって百年に1度の、最悪の1年であったと思われます。全世界で1月から11月中旬までに130万人以上が亡くなられました。これほど短期間にこれほど多数の命が犠牲になることは、戦争・自然災害を含めて人類初めてのことかもしれません。
この感染症で犠牲になられた方々に衷心よりお悔やみとお見舞いを申し上げます。
例年開催していました「健康大学講座」はすべて中止にせざるを得ませんでした。幸い相生市ではこのウイルス感染者の発生はなかったため、10月に例年通り相生市民健康フォーラムを開催しました。席を密にしないなどの「感染対策」を取ったうえで、1つの講演は従来のように演者の先生に直接ご講演頂き、他方はリモートで演者は神戸市内の自宅からご講演頂くという方法で何とか開催できました。今後このような「リモート形式」や「ハイブリッド形式」の講演会はコロナ禍終了後も適宜利用できると思います。また天佑(てんゆう)を得てこのフォーラム関係者・参加者の感染症発症はありませんでした。
その後残念ながら数名の感染者が相生市在住者に発生しました。新型コロナウイルスの正体が分かりつつあること、検査方法も唾液など簡便・安全に検体採取できることになったことなどが相俟(あいま)って、相生市医師会では10カ所の医療機関(非公表)で、かかりつけ患者様(一部の病院では紹介患者様)の検査が可能になりました。このウイルス感染を早期に発見することができると思います。もちろん不要不急の外出や移動を控え、頻回のうがい、手洗い、マスク着用や三密(密閉、密集、密接)を避け、新型コロナウイルスに感染しないこと、万一感染しても感染拡大を防ぐことが引き続き大切です。
今後も行政関係各位、相生市との連携を密にとりながら市民の皆様に安心・安全な医療、介護サービスを提供するべく日夜努力して参ります。医師会活動へのご協力・ご理解賜りますようお願い申し上げます。
最後に皆様のご健康とご多幸を衷心よりお祈り申し上げます。
合掌。 |