相生市医師会のホームページをご覧いただきありがとうございます。平成30(西暦2018)年1月1日から相生市医師会第11代会長を拝命しました西川梅雄です。
昨年夏はパリ五輪で盛り上がりました。私個人的には柔道の角田夏実(つのだなつみ)選手が素晴らしかったと思います。詳細は省きますが、20歳代はケガ(膝十字帯損傷など)で苦しみ、悩んだ末に52キロ級から48キロ級に大変な思いで減量して、オリンピック代表になります。巴投(ともえな)げと腕挫十字固(うでひしぎじゅうじがため)が得意技です。とくに腕挫十字固めはすごい技で、これが決まると1-2秒で「参った」(相手の体を軽く叩いて降参)し、1本となります。対戦相手は「分かっちゃいるけど投げられる」あるいは「かけられる」そうです。そして史上最年長である31歳を超えてのオリンピック初優勝。女子48kg級では20年ぶりの個人金メダルを勝ち取りました。しかも夏季五輪で日本選手団が獲得した通算500個目の金メダルだそうです。さらに混合団体決勝戦では何と2階級上の銀メダリストに巴投げで勝っています。
彼女の素晴らしさは「技」だけでなく、勝った後の礼儀正しさも良かったと思います。負けた相手に対してリスペクト(尊敬)の気持ちを持って礼をして、畳から下りても飛び跳ねて喜びガッツポーズをとるような「無礼」な態度は一切なく、柔道家としては申し分ないと思います。「礼に始まり礼に終わる」というのが日本武道の精神です。
ちなみに剣道や空手道等では勝った時に「ガッツポーズ」をとると失格になります。
また、プロスポーツ界では何といっても大谷翔平選手の大活躍も群を抜いています。昨年は肘の手術後であり、投・打二刀流はできませんでしたが、指名打者として大活躍しました。MLB(Major League Baseball) 史上初の「50−50」(最終的に54本塁打59盗塁)を達成、リーグ最優秀選手(MVP)をはじめ種々の賞を受けています。
一昨年5月から新型コロナウイルス禍が収束したとはいえ外来や入院患者さんがウイルス検査陽性のことが時々あります。高齢で独居の方が自宅で死後数日で発見され、コロナ陽性であったという情報もあります。ご高齢(一般に65歳以上)の方は「易感染宿主(いかんせんしゅくしゅ)、コンプロマイズド・ホストcompromised host」と呼ばれ、通常では感染することなく生体に症状が出ない微生物によっても、容易に感染して症状がでるといわれています。できる限りワクチン接種を受けてください。
ところで昨年秋、9月25日から紫金山・アトラス彗星(Tsuchinshan-ATLASしきんざん・あとらすすいせい)が太陽に接近しました。9月27日近日点(太陽に最も近づいた)を通過、その前後数日は肉眼でも見えていたそうです。私の畏友(いゆう)、東京理科大学客員教授西田信一郎先生からこの彗星の写真を頂きました(写真@、A)。約6〜8万年ごとに観測される彗星であるとの説や、太陽への接近が最初で最後となり二度と回帰しない非周期彗星となる可能性もあるということです。いずれにせよ私たちが生きている間に再度見ることはありえません。
私は10月の数日間、夕方西の方を探しましたが、結局見えませんでした。天体に思いを致すことで、人間は大変小さな存在であること、それ故に今この一瞬を大切に生きていくべきとの信念を強くする次第です。
前後しますが、医師会活動として昨年8月、赤穂・龍野健康福祉事務所(保健所)所長と隣町の赤穂郡医師会長と私の3人で、一般人向けに「西播磨ACP、人生会議してみましょう漫才」を作成しました。当院で数回猛練習して、赤穂郡上郡町役場で撮影・収録しました。10月から上郡町ケーブルテレビで放映されています。またYouTubeでも視聴可能です。「西播磨acp」で検索すると出てきます。(当ページでもご覧になれます)脚本は私が書きました。駄洒落を数か所入れ、落ちまで無理やり付けたのですが、種々修正されたりして、もひとつ面白くありません。「笑いを取る」というのは難しいです。しかし医者が3人で漫才をするというのは前代未聞のことかもしれません。お暇な時を見つけてぜひご視聴ください。
こんな感じで医師会でも「おもしろき こともなき世を おもしろく(高杉晋作)」日々暮らすように心がけています。
相生市医師会は西播磨住民の皆様の健康をお護りしていきますので、宜しくご協力のほどお願い申し上げます。
合掌。 |