相生市医師会のホームページをご覧いただきありがとうございます。
平成30年1月1日から相生市医師会第11代会長を拝命しました西川梅雄です。
昨年は延期になっていた「東京オリンピック・パラリンピック2020」が7月25日から開催されました。組織委員会会長の辞任など直前にドタバタがありましたが何とか成功して良かったと思います。
ところで3年前、令和元年12月中国武漢市で発生し、世界中に広がった新型コロナウイルス感染症が翌年日本にも上陸し、いまだに大変なことになっています。わが国では昨年秋に「第5波」がようやく収束の気配になりました。令和3年12月14日現在、これまでにわが国で172万8千人以上が感染、1万8千人以上が死亡されています。全世界では2億7千万人以上が感染、530万人以上が死亡されています。
この感染症で犠牲になられた方々に衷心よりお悔やみとお見舞いを申し上げます。
相生市は人口密度が低いことや病院と診療所・クリニックが医師会を中心に1つにまとまったことが幸いして、本感染症による犠牲は最小限に抑えられたのではないかと思っています。
以下2年間遡(さかのぼ)りますが、主な新型コロナウイルス感染症対策・対応を振り返ってみます。
1)マスク等防護具の不足。
相生市長に交渉して1万5千枚のマスクを一昨年令和2年3月に調達。相生市内医療機関に職員数に応じて分配しました。当時京都大学附属病院ですら1人1枚の医療用マスクを1週間使うように指示されていました。またフェイスシールドを相生ロータリークラブから相生市医師会へ御寄付頂きました。いずれも大切に使わせて頂きました。各関係者の皆様に感謝・御礼申し上げます。
2)検査体制の充実。
相生市内4病院と6診療所に願いして、「手上げ」をしてもらいました。令和2年夏までにPCR検査が10か所で可能になりました。人口2万8千人の市に10か所で検査可能になったことは良かったと思います。近隣A市医師会長から「すごいですね」と褒められました。当時A市では検査可能医療機関は1か所(市民病院のみ)だったからです。
3)ワクチン接種。
昨年令和3年1月から相生市役所のワクチン担当者と毎週のように打ち合わせをしました。3月から6月にかけて相生市内の全ての医療機関(病院、医科・歯科診療所、薬局、各種施設含む)のほぼ全職員に対し2回ずつうち終わりました。
一般住民への接種については集団接種はせず、各医療機関にお願いして約10か所で個別接種をすることになりました。5月1日に最初のワクチン1箱が到着。相生市と調整して最短の5月3日(月・祝)から休・祝日返上で接種を行うことができました。他の西播磨の市町より1週間早い接種でした。その後ワクチンの供給不足などから接種がやや遅れましたが、11月初旬には相生市民接種可能者(12歳以上)の88%(全人口の80%)に接種完了しています。この接種率は他の都市部や都道府県より5〜10%多いことを示しています。また12月以降は3回目の接種を医療関係者・職員に行っています。
この住民接種に直接・間接的にご協力いただいた関係者の皆様に感謝申し上げます。
以上のようにワクチン接種が進んでわが国では新型コロナ感染症発生がかなり収束してきましたが、油断できません。11月末には南アフリカで変異株「オミクロン株」が発生し全世界中にばらまかれています。この株については情報が少ないですがかなり感染力が強いようです。
相生市医師会ではこれからも三密を避け、うがい、手洗い(手指消毒)、黙食、マスク装着等感染対策を徹底し、安全・安心な医療・介護を提供してまいります。今後とも市民の皆様のご理解、ご協力をお願い申し上げます。
本年も相生市医師会を宜しくお願い致します。
合掌。 |