栗尾整形外科を営む栗尾 重コ 院長が県警刑事部長から感謝状を受けられました。多忙な診療の合間に昼夜を問わず臨場され、事件性の有無などの判断材料を相生署に提供されました。
「遺族の悲しみがほんの少しでも癒せれば」
そんな思いで22年間にわたって200体以上と向き合ってこられました。
2009年に県医師会の「死体懸案認定医」となられ、相生署管内が相生市と上郡町にまたがる広域の中で、相生署から依頼があれば深夜でも未明でも相生市や上郡町の現場へ駆けつけてこられました。
愛する家族や友人、知人がこの世を去ったとき「なぜ亡くなったのか」を知りたいのは人の常。「それを調べるのも、人間がやること。どこでミスが出るかわからない。だから、幾重にもチェックする必要がある」と栗尾院長は静かに話されました。警察の捜査力を、医師の専門性で補うことに集中し、署員が調べた基礎情報を基に、体の内と外を丹念に確認し、それぞれの死因を裏付け、そして医学的な知見で可能な限り、病名や最後の日時を特定する。同時に「不自然に付いた傷はないか」にも目を光らせ、犯罪死の可能性も見逃さないよう、細心の注意を払ってこられたとのことです。
孤独のうちに病死や自死をしたとみられるケースに直面することもあり、ご遺体のそばで縁者らが泣く姿を見ると、心が痛み「社会が何とかサポートできなかったのか」とやりきれなさが募ると言われました。
「検視は遺族にとって救いにならないかも知れない。それでも、前を向くためのお手伝いができればいい」と使命感を新たにされておられます。 |